プール熱による目のかゆみ
目のかゆみの症状が出るウイルス性結膜炎で多いのが、
プール熱です。
プール熱は正式名称は咽頭結膜熱と言い、アデノウイルスへの
感染が原因です。プールの水から目や鼻、口の粘膜に入り、
感染することが多いことから、プール熱と呼ばれています。
プール熱の症状は、目のかゆみの他に、目の充血・腫れ・痛み・
目やに涙が出る・のどの痛み・吐き気・下痢・38度〜39度近くの
高熱が5〜7日続くなど、全身症状を発症します。
目のかゆみなどの目の症状以外は、風邪やインフルエンザに
似ているため間違われやすいです。
プール熱は夏場にかかりやすいので、特に風邪と勘違いされ、
病院へ行かずに経過観察していると、お風呂やタオルなど、患者が
使用したものから、家族がウイルス感染してしまう例も少なく
ありません。
プール熱は主に子供がかかりやすい病気ですが、大人にも感染します。
プール熱の治療は、目のかゆみなどの目の症状には目薬、熱には
解熱剤、のどの痛みには鎮痛剤、下痢には整腸剤・・・とその症状への
薬を処方されます。
アデノウイルスに直接効く特効薬はないのです。
そのため、症状が緩和されてきても、まだウイルスが体内に
残っている場合もありますので、二次感染を防ぐためにも、きちんと
病院で医師の指示にしたがいましょう。
また、目のかゆみ以外ののどの痛みや高熱などのプール熱を疑う
症状がでたら、放置せず病院へ行きましょう。
扁桃腺や肺炎・消化器官疾患などを引き起こす可能性もある、
怖い病気なのですから。