角膜上皮びらんと目の症状

目の病気のひとつに角膜上皮びらんというものがあります。
簡単にいうと、角膜の上皮が部分的に剥がれてしまう病気です。

角膜がはがれる・・・なんだか怖そうですが、そこまでナーバスに
ならなくても大丈夫です。

角膜には、5層からなる上皮細胞があり、角膜上皮びらんは
その上皮細胞の2〜3層目ぐらいまでが剥がれた状態になります。

コンタクトレンズの誤った使用や、ゴミなどの異物が入って
しまったりして、角膜に傷ができるなどしたことが原因で、
角膜上皮びらんになると言われています。

角膜には血管が通っていませんので、傷がついたり、上皮が
剥がれても出血はおこりません。特に、朝起きたときに起こり
やすいとされています。

角膜上皮びらんの症状は、目の違和感、強い目の痛み、目の充血、
涙がたくさん出るなどがあります。目のかゆみや目やにはありません。
目のかゆみや目やにが発生した場合には、違う病気が考えられます。

角膜上皮びらんは、再発性の高い病気ですが、視力低下や
失明などの後遺症は殆どなく、消毒目薬を点眼や眼帯で目を保護すれば、
数日で治るようです。

しかし、放置すると、剥がれたところから細菌やばい菌などが
侵入して違う病気を発症する恐れもありますので、きちんと眼科を
受診するようにしてください。

意外と、目の違和感やかゆみ、充血などは放置されがちですが、
これらの症状は体からのSOSです。自己判断などせず、取り返しの
つかないことになる前に、速やかに病院へいきましょう。